2012年11月6日火曜日

リニアワークフロー ACES

ACESとは何か?ACESというカラースペースが出てきた経緯についての話でも。

例によってあんまり詳しくないので「そういうことらしいよ?」という感じになってしまいますが。
特にフィルム部分は非常に知識がないので、かなり曖昧です・・・。すみません・・・。

映画の世界の話になります。
少し前までは映画の撮影にはほとんどフィルムが使われてたようです。

使われていたのは主にKodakとFUJIFILMのフィルム。使われているカメラがどこのメーカーのカメラでも焼きこまれるフィルムはほとんどこの2社のものだったので、色に関して言えば特に問題にならなかったようです。また、フィルムに焼かれる際にも人間の目の感度特性などを考慮していたりなど、色々工夫していてくれたようです。上映もそのままフィルムでした。

コンピュータが登場し映画製作の工程が少し変わりました。
フィルム→スキャン(デジタル) →プリント(フィルム)

デジタルにしたときにフィルムのデータをどう扱うか?
KodakさんCineonLogというものを開発したそうです。
フィルムで取り込んだデータをCineonLogにして、編集やカラコレを行い、そのデータをそのまま、フィルムに焼けばOKと言ったようなワークフローなようです。このあたり本当に詳しくないので間違っているかもしれませんが。

今でもDPX 10bit Cineon logとして扱われているのをよく見かけます。日本の映画のワークフローはCineonLogのワークフローが今だ根強い印象です。CineonLogのまま画像処理を行うとか(個人的な主観) (ちなみにCineonLogの扱えるHDR領域は最大で約14くらいのようです )

そして、最近さらに変化が起きました。
デジタルのカメラが登場しました。映画でよく使われているのはALEXA、RED、F35、F65とかでしょうか?ここで、問題が起こります。フィルムいらなくなりました。いままでフィルムを使っていたので特に問題なかったのですが、各メーカーがそれぞれ別々のセンサー使ったりとか、現状のカラースペースだとフィルムに対しては色域が足りないので、独自のカラースペースを開発したりとか。さらにはCGのみで作られる画像も現れたりとか。

これはヤバイということでAMPASさん(映画芸術科学アカデミー)が動いたようです。ACESというカラースペースを用意。ACESで統一する事で撮影~上映に至るまで、一貫したカラーマネジメントのパイプラインを構築しましょうと。

ALEXA、RED、F65が純正の現像ツールを「ACES」に対応。

SonyImageWorksさんでいいんですかね?社内のカラーマネジメントをオープンソースとして公開(OpenColorIO)

IFFからOCIO用のコンフィグが公開

色んなソフトや機材がACESやOCIOを組み込み始める←今ココ

今はまだハイエンドカメラしか対応していませんがそのうち、一眼レフとかも対応してくるのでしょうか?そうなってくるとVFX作る方は結構嬉しいですね。Sonyさんとかそんな一眼レフ販売してくれないかな?現像ツールが対応とかでもいいですけど。

ACESのメリットとしては
1.どのカメラで撮影してもACESの色になる
2.色域がとても広い(人間が認識できる色域より大きい)=あらゆる色空間に対応可能
3.SceneLinear
4.規格通りに18%グレーのものを撮影、現像するとR0.18 G0.18 B0.18となる

とかですかね?CIE XYZにしなかった理由が個人的にはちょっと気になります。
CIE XYZだと広すぎて使わない領域が多く無駄にが多いとかですかね?

ACESの素材を実際に触れてビックリしたのが、0黒付近ですがマイナス値がある事があります。
一般的には、カメラで撮影すると0黒付近はノイズ(?) の影響でマイナス値が発生するそうです。
普通はどこかの工程でマイナス値は切り捨てて現像されるみたいなのですが、「正確なノイズ除去を行うために、マイナス値をそのまま残しておいてくれ」みたいに言われたので、そのままにしてあるというような噂話を聞きました。いったい、どのようにマイナス値を使ってノイズ除去をするのか?非常に気になります。後、そんなハイレベルなオーダーをしたのはどこのどいつなのかも気になります。

デジタルカメラの普及で1つだけ注意して欲しい事があります。
昔の工程だとテレシネとかフィルムスキャンに当たる部分です。
か つてこの部分は専用の機材を使い、知識のあるプロフェッショナルな方が作業されていました。一方デジタルカメラでは現像ツールを各社無償で提供しているの で、誰でも簡単に現像する事が出来るようになりました。でも、実際には誰でも簡単に現像が出来る訳ではありません。フィルムスキャンという工程はポスプロ では一番最初に行われる工程です。ここで、良く分かっていない人がなんとなくサイトとか見て同じやり方をして、そのやり方がプロジェクトのワークフローに 合っていなかった場合、大変な問題になります。その後の工程全てにおいて、問題を抱えたままの作業をする事になります。 その責任を考えると、簡単には出来ない部分です。僕個人としては、確かな知識を持ち、責任を持てる人に現像してもらいたいです。なんとなく現像して、失敗しているケースをいくつか見て来ているので・・・。

ところで、OCIOで検索かけるとgoogle先生はなぜ「押尾 学」を一番に持ってくるのでしょうか?

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